耳鼻咽喉科疾患や症状に関するよくある質問
耳に水が入ってしまい、中耳炎になるのではと心配です
中耳炎になることは基本的にはありませんが、耳に水が入ることで外耳炎になる可能性があります。
また、鼓膜に穴がある場合には例外的に耳へ入った水によって中耳炎を起こすことがあります。耳に水が入って気になる場合には気軽にご相談ください。
耳だれが出たら受診した方がいいですか?
湿った軟性耳垢では耳垢が耳だれのように見える場合もありますが、耳かきによる外傷による分泌液、外耳炎や中耳炎、腫瘍など、様々な原因によって耳だれの症状が起こります。
できるだけ早く適切な治療が必要なケースもありますので、早めにご相談ください。
鼓膜の穴を指摘されました。手術でしか治せませんか?
鼓膜には再生能力があり、小さい穴の場合には自然に塞がる可能性がありますので、定期的に経過を観察します。大きい穴が開いている場合には慢性中耳炎が進行して深刻な真珠腫性中耳炎に進行してしまう可能性があります。
また、外傷性鼓膜穿孔では耳小骨の離断なども疑われます。こうした場合には手術の検討も必要になりますので、ご相談ください。
耳が塞がっているようで、音がこもって聞こえます。これは病気の症状ですか?
こうした症状は耳閉感と呼ばれており、耳垢によって聞こえが低下しているケースもありますが、外耳炎や中耳炎、耳管開放症、突発性難聴・急性低音障害型感音難聴・メニエール病など多くの耳疾患でもこうした症状を起こすことがあります。
突発性難聴など、早期発見と治療がとても重要な疾患もありますので、耳閉感がある場合にはできるだけ早く受診してください。
鼻をかんだ際に耳の痛みが生じた場合、受診した方がいいですか?
耳と鼻は耳管という細いトンネル状の穴でつながっており、普段は閉じていますが、耳抜きをすると耳管が一時的に開いて鼓膜内の気圧が調整されます。
強く鼻をかんだ際に耳管が開いてしまい、勢いよく空気が入ってしまうことがありますが、痛みを伴う場合には炎症が疑われます。鼻をかんで耳に痛みが生じた場合には念のためにご相談ください。
一年中鼻詰まりが続いている場合、手術をしないと治りませんか?
慢性的な鼻詰まりの場合も、点鼻薬や内服薬による治療に加え、鼻洗浄などの処置や細かい霧状の薬を鼻腔や副鼻腔の隅々まで届けるネブライザー治療を行うことで改善が期待できます。
こうした保存的療法で十分な効果を得られない場合や、内服が難しいといった場合には手術を検討します。
現在は、侵襲の少ない日帰り手術が可能になっており、心身への負担がさらに少ない下鼻甲介粘膜焼灼術などが可能な場合もあります。通年性のアレルギー性鼻炎でアレルゲンがダニの場合には、舌下免疫療法も選択できます。まずは原因を確かめることが重要ですので、気軽にご相談ください。
花粉症で薬を飲んでもつらい症状が続いて困っています。他に治療法はありませんか?
スギ花粉の場合には、舌下免疫療法も選択肢となります。舌下免疫療法は、舌下に微量のアレルゲンを含んだ薬を投与し、しばらくおいた後に飲み込むという治療法で、毎日、最低でも3年以上続ける必要があります。根本的な治療が期待できますが、2~3割の方は効果を得られないとされています。
一部の重症の方にはオマリズマブ(ソレア®)という注射の治療も適用になります。
他にも下鼻甲介粘膜焼灼術、下鼻甲介手術や後鼻神経切断術などの日帰り手術も可能です。
当院では幅広い選択肢をご提案できますので、お悩みがありましたらご相談ください。
扁桃腺が大きい場合、手術が必要ですか?
扁桃腺が大きくても、特に症状がなければ問題はありません。飲み込みにくさ、炎症による腫れ、睡眠時のいびきや無呼吸などがある場合には速やかな受診が必要です。特に子どものいびきや睡眠時の無呼吸がある場合は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。
手術に関するよくある質問
日帰り手術のメリットとデメリットを教えてください
メリット
お気持ちへの負担軽減
入院の必要がなく、術後はご自宅でリラックスして過ごせます。社会復帰も早くでき、面倒な準備やフォローも不要です。
時間的・経済的な負担も軽減
入院で受けた場合、1週間から10日程度の入院期間が必要ですが、日帰り手術の場合は2~3日ご自宅で安静に過ごすだけで社会復帰が可能であり、お忙しい方でも手術を受けられます。
また、入院に際しての費用は入院費がかなりの割合を占めますので、その分の経済的負担も軽減できます。
デメリット
手術中の違和感
手術中には痛みが起こらないよう全身麻酔または局所麻酔などでコントロールしていますが、局所麻酔手術では意識がある状態ですので、違和感を覚えるケースがあります。手術時間が長くなる場合等では全身麻酔もしくは、局所麻酔薬と同時に意識をボーっとさせる鎮静薬を併用することもあります。
出血
少し出血がある状態でご帰宅となる場合があります。特に問題がない出血量であることを確認した上でのご帰宅ですが、不快に感じることもあります。
日帰り手術が可能な場合、入院による手術に比べて大きなデメリットはありません。手術内容や結果に関しても差はなく、むしろ日帰り手術は高度な機器や研鑽を重ねた技術が不可欠であり、クリニック選びをしっかり行うことで執刀医を患者様ご自身で選ぶことができます。
ただし、全ての症例で日帰り手術が可能というわけではなく、入院による手術が必要なケースもあります。当院では日帰り手術に適応し、安全に行えるかを慎重に判断しており、入院が必要と判断した場合には連携している入院可能な高度医療機関をご紹介しています。
手術の前日や当日にも注意することはありますか?
休息や睡眠をしっかりとるなど、術前の体調管理をしっかり行ってください。
また、風邪をひくと中耳炎を合併するリスクが高くなってしまいますので感染対策も必要です。
術後の注意点を教えてください
術後48時間は、鼻をかまないようにします。また運動など血圧上昇を起こす可能性がある行動を取ると術後出血のリスクが上昇してしまいます。
飛行機や新幹線での移動もこの期間は避けてください。48時間以上経過したら、軽い運動は可能になりますが、水泳の場合はしばらく耳栓を装着する必要があります。
飛行機や新幹線移動も問題ありません。制限に関しては個人差もありますので、医師の指示に従ってください。
術後、いつになったら仕事に復帰できますか?
個人差がありますが、デスクワークの場合は翌日の職場復帰が可能な場合もあり、一般的には2~3日後の復帰となっています。
鼻の手術の場合、経過観察と処置のために翌日のご来院が必要ですが、マスクをして出社し、仕事帰りにご来院頂くケースもあります。
費用に関するよくある質問
手術費用はいくらですか?
一般的な手術費用については、下記のリンクから目安をご確認頂けます。
ただし、状態や年齢などによって必要となる術式が変わり、それによって費用も異なってきます。具体的な費用については外来の事前診療で明確にお伝えしています。
手術費用のカード払いやキャッシュレス決済はできますか?
各種クレジットカードに対応しております。