- 強い鼻詰まりや鼻出血の症状は鼻中隔弯曲症が疑われます
- 鼻中隔弯曲症の原因
- 鼻中隔弯曲症の症状
- 鼻中隔弯曲症の検査
- 鼻中隔弯曲症の治療
- 三島うめな耳鼻咽喉科の鼻中隔弯曲症の【日帰り】手術
- 鼻中隔弯曲症の手術費用
強い鼻詰まりや鼻出血の症状は鼻中隔弯曲症が疑われます
鼻中隔は左右の鼻の穴の間を隔てている部分で、外からは真っ直ぐな鼻筋に見える場合でも鼻中隔は左右どちらかに曲がっています。
この弯曲が大きく、強い鼻詰まり(鼻閉)を起こしてスムーズな鼻呼吸ができなくなるなど支障を生じている場合に鼻中隔弯曲症と診断されます。鼻中隔弯曲症では、慢性的な鼻詰まりの症状や慢性副鼻腔炎を併発しやすい傾向があり、鼻血(鼻出血)を繰り返す、嗅覚障害などの症状を起こすこともあります。
鼻中隔弯曲症で慢性的な鼻詰まり、鼻血や副鼻腔炎を繰り返すなどがある場合には、鼻中隔弯曲症の手術により鼻詰まりの改善や副鼻腔炎再発リスクの低減が期待できます。
鼻中隔弯曲症の原因
鼻中隔には骨や軟骨があって、身体の成長と同様に成長していきます。この骨や軟骨は思春期に大きく成長しますが、成長バランスの崩れやタイミングのずれによって鼻中隔が弯曲します。
思春期前には鼻中隔の弯曲はほとんどありません。また、鼻に受けた強い衝撃によって鼻中隔弯曲を生じるケースもあります。
鼻中隔弯曲症の症状
- 鼻詰まり
- 口呼吸
- いびき・睡眠時無呼吸
- 睡眠の質低下による日中の集中力低下や頭痛
- 嗅覚障害
- 鼻血
- 副鼻腔炎の併発
など
鼻中隔弯曲症の検査
問診で症状や経過などについて詳しく伺って、鼻中隔を観察し、内視鏡検査やCT検査、X線検査などから必要な検査を行います。慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの合併が疑われる場合には、その検査も行います。
診察の内容や検査結果を総合的に判断して診断します。検査結果や状態をわかりやすくお伝えし、患者様と相談しながら治療方針を立てていきます。
鼻中隔弯曲症の治療
鼻詰まりなどの症状を緩和させる内服薬や点鼻薬での治療も可能ですが、根本的な治療は手術となります。
三島うめな耳鼻咽喉科の鼻中隔弯曲症の【日帰り】手術
当院では、鼻中隔弯曲症の日帰り手術を行っています。根本的な治療を目的に、鼻中隔矯正術と鼻甲介切除術を組み合わせたハイブリッド手術である鼻閉改善手術です。
この手術は侵襲が少なく、術後の合併症リスクも低いことから、日帰りで受けて頂けます。
遠方にお住まいの方は手術当日に近隣のホテル等に宿泊をお願いすることがあります。
鼻閉改善手術:鼻中隔矯正術+下鼻甲介手術
鼻腔内を小さく切開して鼻中隔の弯曲を解消するために軟骨と骨を最小限の範囲で切除する鼻中隔矯正術を行います。前彎といって鼻中隔が前方から曲がってしまっている場合、前彎矯正術という軟骨の切断や縫合が必要となります。
また、下甲介という面積の広い粘膜や骨を切除する下鼻甲介手術を同時に行って、鼻の通りを改善します。
<鼻中隔矯正術>
① ② ③
①左右の粘膜に挟まれた鼻中隔の骨・軟骨が曲がってしまっています。
②曲がった部分のみ、骨や軟骨を切除します。
③粘膜をもとに戻すと鼻中隔が真っ直ぐに近づきます。
<下鼻甲介手術>
① ② ③ ④
①下鼻甲介が腫れています。
②粘膜を切開します。
③腫れた粘膜下の組織や骨を切除します。
④下鼻甲介が縮小し、鼻通りが良くなります。
手術の名称 | 鼻閉改善手術 鼻中隔矯正術+下鼻甲介手術 |
---|---|
所要時間 (前処置などを含まない執刀時間のみ) |
30分~1時間半 |
手術適応年齢 | 15歳から69歳 |
術前検査 | 血液検査、心電図、呼吸機能検査 基礎疾患がある場合、そのコントロール |
術後の休学・休職 (術日を1日目とした場合) |
2~3日 |
運動や飲酒などの生活制限 (術日を1日目とした場合) |
14日程度 |
術後の経過観察受診 | 翌日、1週間後、3週間後、2か月後、3か月後 これ以降は状態・年齢などにより変わります |
鼻中隔弯曲症の手術費用
限度額適用認定証をご持参いただくか、窓口でオンライン資格確認をご利用いただくことで窓口負担が軽くなります。
手術名 | 3割 | 1割 |
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内視鏡下鼻中隔手術Ⅰ型(骨、軟骨手術) | 19,860円 | 6,620円 |
内視鏡下鼻中隔手術Ⅲ型(前彎矯正術) | 89,040円 | 29,680円 |
内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術)片側 | 23,820円 | 7,940円 |
内視鏡下鼻腔手術Ⅰ型(下鼻甲介手術)両側 | 47,640円 | 15,880円 |